植物道傳説

行く先々で出会った植物類を記していきます

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主観的「自分にとってのラン科植物類」

ラン科植物類と言うとどうも自分にとって、馴染みの薄い種類と今まで思っていたのですが、このたび文一総合出版から「日本のランハンドブック①低地・低山編」が出版され、認識がすっかり変わりました。

多分にして、ラン科と言うと、意識的にではないにしろ、高貴な感じ、気品の高い感じに思っていた様にも感じます。
それは、ラン科=洋蘭類と言う意識的ではない思い込みから来る物だった様です。

撮影行では山野草類の撮影も長年していますが、ラン科植物類と言う認識が名称に「ラン」の字があっても大変に薄かったと言うことに他なりません。

これは撮影行における種の判別に関して、大変なマイナス要因となります。
植物類は必ずその科によって、独自の特徴があり、科の仲間はほぼその特徴を共通して持っています。
それは形態であるとか、生態であるとか、様々ですが、それを見ることによって、わからない種類に関しては、膨大な植物類のいわば「誰の仲間か」を割り出し、種を判別して行くと言うことがまずあげられます。

科の認識が殆どないと言うことは、その特徴を押さえていないことであって、何となくはわかっていても、結局は理解していないと言うことでもあります。
何よりも重要視しなければならない事柄が置き去りにされていた事を改めて思い知らされました。

では、ラン科植物類とは誰がいるのでしょうか。
おおむね、思い出すとあれも、これもと思い浮かんできますが、今回は慌てず、同書の最初から順番に見ていきたいと思います。
幸いに今回刊行されたのは「低地・低山編」ともあって、うちが撮影行で会っている種類はほぼ収録されているだろうと言う事もあります。

同書をめくっていきますと、お名前すら知らないラン科植物類がずらっと並んでいます。
やっと、14種目にして会った事のある種類が出てきました。


●クマガイソウさん(アツモリソウ亜科アツモリソウ属)です。
今や、絶滅危惧Ⅱ類となっていて、大変に貴重な種類でもあります。
うちが撮影行に行くフィールドでも知っている限り、見られる場所はかなり限られます。
武蔵丘陵森林公園(埼玉県比企郡滑川町)と泉自然公園(千葉県千葉市若葉区)くらいしか思いつきません。
現在、山梨県南都留郡西桂町のクマガイソウ園を新規フィールドとして開拓しようと目論んでいますが、諸事情により未だに果たせていません。

また、季節毎の撮影行撮影優先種に関しても、クマガイソウさんは新規に優先種として入れようとも考えています。

雪国植物園(新潟県長岡市)の案内図にもそのお名前が見えますが、実際に今までに撮影行に言った限りでは確認が出来ていません。



更にページをめくって行きます。
何とお名前すら初めて聞く種類の多いことでしょうか。
種類の多さもありますが、ラン科植物類に殆ど会ったことがない事も痛感されます。



●23ページ目にサギソウさん(チドリソウ亜科サギソウ属)がいました。
サギソウさんもラン科とは全く意識していなかったことでした。
準絶滅危惧種でうちの撮影行フィールドでも滅多に会うことの出来ない種類でもあります。
その場所は唯一、トンボの楽園(長野県伊那市)でした。
この時はハッチョウトンボ君ターゲットで撮影に行っていたのですが、遠くにサギソウさんが1株だけいたのに気がつきました。全くの偶然です。

また、箱根湿性花園(神奈川県南足柄郡箱根町)にもいるはずですが、残念ながら確認出来たことがありません。



●33ページ目にオオバノトンボソウさん(チドリソウ亜科ツレサギソウ属)がいました。
会ったのは、ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)でそれも普段は入れない保護区の中でだけです。

ただ、同書の記述を見ますと「関東では最もふつうに見られるツレサギソウ属の種である」とも書いてあり、うちの行く撮影行フィールドの他の場所でも見られると言うことかも知れません。多分にして全く気がついていないだけの可能性もあり、今後気にしたい種でもあります。



●53ページにはネジバナさん(チドリソウ亜科ネジバナ属)が出てきました。
ネジバナさんがラン科とは全く認識がありませんでした。
うちの撮影行に行くフィールドでも比較的良く見られる種でもあります。



●56ページにはキンランさん(エピデンドルム亜科キンラン属)です。
絶滅危惧Ⅱ類、うちの撮影行フィールドでは意外にもお目にかかる機会の少ない種類です。
一番印象に残っているのは、泉自然公園(千葉県千葉市若葉区)です。自生をしていますが、個体数は数えるほどであったと記憶しています。
ここでは、この自生株を盗掘している現場に出くわした事もあり、その盗掘者に何をやっていると声を掛けたのですが、残念ながら一目散に逃げられ、捕まえる事が出来なかった記憶があります。園内のどこかで見たら、とっ捕まえてやろうと思って、周囲を注意していましたが、それ以後大変に残念ながら、その盗掘者の姿はありませんでした。

しかし、キンランさんを盗掘して自分で育てることが出来ると思っていたのでしょうか。または植木鉢に入れて鑑賞しようとでも思ったのでしょうか。
この種類の生態を全く知らないばかりか、一時の自己満足だけのために盗掘など、全く許せないことでもあります。

その他この種に会った記憶が殆どありませんが、トンボ王国の桶ヶ谷沼(静岡県磐田市)の北東側の斜面にも以前自生をしていたのを確認していますが、数年前から姿が見えなくなっています。



●58ページにはギンランさん(エピデンドルム亜科キンラン属)です。
この種も考えてみると意外とうちの撮影行フィールドでは出会う機会のない種類です。
唯一、意外にも身近で東京港野鳥公園(東京都大田区)の西エリアにいくらかの小群落があります。
他の場所はと言いますと残念ながら、はっきりとした記憶がありません。



●95ページにシランさん(エピデンドルム亜科シラン属)です。
この種は比較的出会う機会の多い種類でもあります。



●99ページにエビネさん(エピデンドルム亜科エビネ属)です。
準絶滅危惧種、うちの撮影行フィールドではどこにでもと言う訳ではありませんが、比較的出会う機会の多い種類です。



●108ページにはシュンランさん(エピデンドルム亜科シュンラン属)です。
うちの行くフォールドでは比較的出会う機会が多い方の種類です。
ただ、確実性を求めるとその殆どが小さな群生であり、季節によって見ることが出来なかったりするする事もあります。

最近では、武蔵丘陵森林公園(埼玉県比企郡滑川町)や野の花自然園・花之江の郷(栃木県栃木市)、赤塚植物園(東京都板橋区)などのフィールドで確認しています。



ざっと同書のページをめくってみた限りでは収録されている95種のうち、会ったことのある種類は9種類にとどまりました。
いかにラン科植物類との出会いが少ないかを痛感するとともに、誤った主観的な考えを含めて、馴染みがない種類と思い込んでいたようにも感じられます。

また、フィールドで実際にはラン科植物類がいるにも関わらず、全く気がついていないと言うことも往々にしてあるのではと思いました。
同書の記述から考えると、うちの撮影行に行くフィールドのどこに誰がいてもおかしくないと感じるからです。

幸いに同書の巻末には各種の写真撮影データが記載されています。
場所(市区町村までですが)と撮影日です。
意外と東京都下部が多いことに驚きます。
この撮影データは撮影行に関して大いに役に立ちそうな、そんな気がします。


今回は同書によって、一番出会う確率の高い、低地・低山のラン科植物類の概要がつかめました。
全てを記憶することは大変に難しいですが、ある程度フィールドでの撮影に活かすとともに、今までに全く気がついていなかった部分にも気がつくと言うことが出来ればと思います。

うちの対象とする種類は野草類ですから、特にイメージとしてあった洋蘭類や園芸種は特に含まれていませんし、積極的に撮影をすると言うこともないと思います。
お山や里に力強く生きるラン類をこれから少しでも多く撮影できたらと感じます。

疑わしい個体はまず撮影、不明種も何も同書をまず見てみようと思います。
ラン科植物類に関しての専門図鑑が殆どない現在の時点では、続刊の「深山・高山編」、「南方島嶼編」も大変に楽しみだが、手持ちに「日本ラン科植物図譜」と言う素晴らしい書もあります。
この「日本ラン科植物図譜」の活用も今後いっそう高まるに違いありません。



参考:2015 文一総合出版「日本のランハンドブック①低地・低山編」










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  1. 2015/05/04(月) 16:08:13|
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  3. | コメント:0

プロフィール

よしの88

Author:よしの88
東京都目黒区在住
昼夜・休みと関係のない不規則な仕事の合間に時間を見付けては、あちこち撮影に歩いています。

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